オークション・フリマで稼ぐ転売屋の実態|無在庫転売は本当に稼げる?
ヤフオク・Amazon・メルカリなど、手軽に出品して稼げるオークションサイト・フリマアプリは色々あります。

初めての人でも意外と利益を出しやすいことから、個人ビジネスとして始める人も多く、収益化の拡大に成功した事例では、月間1000万円以上の収入を手にしている「転売屋(転売ヤー)」と呼ばれる人たちも多くいます。

恐らく、オークションサイトやフリマアプリを利用した稼ぎ方へ興味を持った人であれば、「転売屋」「無在庫転売」など名称は聞いたことがあると思います。

そこでこちらでは、オークション・フリマで稼ぐ転売屋の実態と、話題の稼ぎ方である無在庫転売について解説していきたいと思います。

転売で稼ぐとは

転売で稼ぐとは
「転売で稼ぐ」と言っても、その仕組みは一般的な商売と同じで、安く仕入れて高く売ることが鉄則となります。

何が違うかと言えば、仕入れ先が通常の小売店やフリーマーケット、リサイクルショップなど、とにかくお目当ての商品が安く仕入れられるならば多岐に及びます。

また、販売先がネットオークションやフリマアプリへの出品で、その名の通り、オークション形式やフリマ形式で売買されます。

ここ数年は、海外転売で稼ぐ転売ヤーも多くなっており、輸入ビジネスの中では、最も個人参入の多い比較的成果の出しやすいビジネスと言えます。

主なオークションサイトとフリマアプリの種類

主なオークションサイトとフリマアプリの種類
こちらでは、国内で人気の高い4つのオークションサイトとフリマアプリについて解説していきます。

  1. ヤフオク
  2. モバオク
  3. メルカリ
  4. ラクマ

ヤフオク

ヤフオク基本情報
ヤフー株式会社が運営する国内最大級のネットオークションサイトです。

出品は、オークション形式だけでなく、固定金額で売買できるフリマ形式にも対応しており、海外転売の出品も多く見られます。

ヤフープレミアム会員の場合、手数料が安くなるなどの特典があります。

公式サイトヤフオク
運営企業ヤフー株式会社
販売形式オークション形式・フリマ形式
使えるポイント・決済Tポイント・PayPay

モバオク

モバオク基本情報
ヤフオクに続いて国内第2位の規模を誇るネットオークションサイトです。

サイト利用のアカウントはKDDI株式会社と提携している為、auIDでの利用も可能です。

サイト内の掲載商品は誰でも閲覧できますが、売買をするには有料会員登録が必要になります。

公式サイトモバオク
運営企業株式会社モバオク
販売形式オークション形式
使えるポイントモバオクポイント

メルカリ

メルカリ基本情報
国内最大級のフリマアプリ運営サイトで、特に女性の利用者が多い傾向にあります。

メルカリ転売で大きな収益を上げる転売ヤーも多く、CtoC(個人間取引)のカテゴリではヤフオクと人気を二分する存在です。

近年では、メルペイ(スマホ決済アプリ)の登場で、メルカリの売上金でコンビニやスーパーの買い物ができるようになりました。

公式サイトメルカリ
運営企業株式会社メルカリ
販売形式フリマ形式
使えるポイント・決済メルカリポイント・メルペイ

ラクマ

ラクマ基本情報
ラクマは、楽天グループが運営するフリマアプリで、ラクマとフリルが統合されて業界2位の規模を誇ります。

但し、1位のメルカリには大きく差をつけられている現状があり、今後更なる利用者拡大への取り組みが期待されます。

公式サイトラクマ
運営企業株式会社Fablic(楽天グループ)
販売形式フリマ形式
使えるポイントフリルポイント・楽天スーパーポイント

転売ヤーとせどらーの違い

転売ヤーとせどらーの違い
転売をして稼ぐ人たちを「転売ヤー」や「せどらー」などと呼びます。

古本やゲームソフトを安く仕入れて利ザヤで稼ぐせどりも、「転売」になりますので、「転売ヤー」も「せどらー」も同じと思っている人は多いと思います。

しかし、基本的にせどらーはビジネス転売を目的として、希少価値の高い品物を一部マニアなどへ向けて高く売りさばく商売です。

一方、転売ヤーは特定の人気商品を買い占めて価格を釣り上げたり、特に希少価値が高いわけでもない海外商品などを高額転売している、いわばなりふり構わないビジネスで稼いでいる輩になります。

本来は転売に携わる人たちの中で、このような区別のされ方をしていたのですが、最近では、やっていることが「転売」なので、あまり意識されず混同されているのが現状でもあります。

無在庫転売の稼ぎ方とは

無在庫転売の稼ぎ方とは
転売に興味を持った人であれば、「無在庫転売」という稼ぎ方を聞いたことがあると思います。

無在庫転売は文字通り、在庫を持たずにネットで商品を販売する方法です。

ネットで商品在庫があるように見せてオークションなどへ出品して、売買が成立すれば本来の販売先から直接購入者へと商品を発送します。

この時、本来の販売先で提示している定価よりも、30%前後上乗せした価格提示での出品が無在庫転売の大体の相場になっています。

特に多いのは、中国経由での海外転売ビジネスです。

対象商品は多岐に亘り、楽器、車・オートバイのパーツ、工具、ブランド品など、中には通常価格の倍近い高額転売で荒稼ぎする転売屋もいるほどです。

無在庫転売のチャンスとリスク

無在庫転売のチャンスとリスク
通常の転売では、「仕入れ⇒出品⇒売買成立⇒発送」の手順で進めます。

一方、無在庫転売の場合は、「出品⇒売買成立⇒仕入れ⇒発送」のように出品が先になる販売手法です。

その為、在庫を抱えるリスクがなく、仕入れが売買成立後になることから、赤字にならないなどのメリットがあります。

しかし、リスクゼロのビジネスと言われる無在庫転売も、メリットばかりではありません。

また、無在庫転売で稼ぐには、とにかく出品数を増やして露出度を上げることが求められます。

転売屋がどの程度の出品数で稼いでいるかというと、数千件~1万件の出品を行い売買管理をしています。

したがって、一人で出来る作業量には限界がありますので、出品~発送までの一連の流れを掴んだ後は外注で効率化を図る人も多くいます。

自前で人を雇い効率化を図るケースもあれば、クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを利用して人材を集めるケースもあります。

順調に稼働するようになれば、数人の外注を使いながら月1000万円を超える大きな収益化も可能にできます。

無在庫転売のメリット・デメリット

無在庫転売のメリット
  • 資金ゼロから始められる
  • 在庫を抱えるリスクがない
  • 赤字になることがない
  • 配送の手間が省ける

 

無在庫転売のデメリット
  • 商品を仕入れられない時もある
  • 仕入れ価格の変動がある
  • 発送までに時間が掛かる
  • 発送された商品が粗悪な状態の時もある

無在庫転売の最大のメリットは「リスクゼロのビジネス」であることです。

しかし、実際には在庫を抱えないことで生じるリスクがあり、そこで発生するデメリットもあります。

具体的には、出品から売買成立までのタイムラグがもたらすリスクが考えられ、出品時にはあった商品が売買成立時には売り切れなどの状態で仕入れられなかったり、出品時より仕入れ値が大幅に上昇していたりするケースも考えられます。

また、特に海外転売では売買成立から購入者へ商品が届くまでの時間が掛かり過ぎたり、実際に届いた商品が粗悪であったり、壊れていたりするケースもあります。

その為、このようなデメリットが続いた場合には、クレーム対応に追われて信用を無くすような状況を招いたり、損失が膨らみ本来は発生するはずのない赤字になることもあります。

海外転売ビジネスの稼ぎ方

海外転売では、特に中国の問屋サイトで売れ筋商品の情報をリサーチして、出品する無在庫転売ビジネスが盛んに行われています。

稼ぎ方の流れは以下の通りです。

  1. 売れ筋商品のリサーチ
  2. 問屋サイトの画像や商品説明をコピーして出品
  3. ユーザーの購入が確認出来たら問屋サイトから仕入れ
  4. 問屋サイトからユーザーへ直接発送

このような一連の流れの中で、本来の仕入れ価格へ30%前後の上乗せを行い利ザヤで稼ぐわけですが、仕入れ先としては中国系大手ECサイトのAliExpress(アリエクスプレス)などの利用が多く見られます。

転売で使える便利ツール

転売で使える便利ツール
転売では、確実に利ザヤで稼げる人気商品や価格のリサーチが重要になります。

また、多数の売買で利益を拡大していく為、仕入れ先の管理や取引の管理も大切です。

一連の煩雑な作業をサポートする便利なツールが色々ある中で、ヤフオクで使える以下2つを紹介したいと思います。

オークファン

オークファンは、過去にあった落札価格や商品を検索できるツールです。

仕入れる前に、どのくらいの金額で売れるのか、大体の相場を掴むことができます。

また、入札希望の時間と金額を設定すれば、自動入札予約ができ、効率的な仕入れに役立ちます。

取引ナビブラウザ

取引ナビブラウザは、商品落札後に取引の進み具合を管理してくれるツールです。

転売は多数の出品から、幾つもの売買を成立させて利益を出していきます。

取引ナビブラウザは、この全ての取引状況を効率的に把握することができます。

まとめ

ここまで、転売屋や無在庫転売について解説してきましたが、荒稼ぎする人の存在がある中、転売ビジネス対して悪いイメージが付きまとったり、一部で違法性指摘がされていることも事実です。

それぞれのプラットフォームで規定が異なり、商品別の出品の可否や最低限のモラルを守る姿勢は必ず求められます。

ビジネスとしては始めやすく、そして成果も出しやすい転売ですが、しっかりとルールを守って正攻法の仕組みを構築して取り組むことが大切です。