オークションのシステムはインターネットが普及したことにより、誰でも簡単に参加できる手軽なものとなりました。
ネットオークションを利用して商品の落札をしたことがある人は多いと思いますが、「ネットオークションへ出品してお金を稼ぎたい」このように考えながらも、「やり方が複雑なのでは?」と躊躇している方も少なくないと思います。
こちらでは、ネットオークションの副業を始める為の基礎知識と稼ぐコツについて解説していきます。
目次
ネットオークションで稼げる種類
ネットオークションの代表的な稼ぎ方の一つとして挙げられるのが「せどり」です。
せどりの基本的な手法は、中古書籍販売大手のブックオフなどから中古本1冊100円くらいで仕入れて、オークションで高く転売し差益を得るビジネススキームです。
この代表的なせどりの他にも、オークションサイトを利用したお金稼ぎは色々あります。
- ブックオフなどの中古書籍を転売する
- オンラインゲーム内のアイテムやお金を転売する
- ヤフオクなどでまとめて落札した商品を個別出品で稼ぐ
- 自作情報商材を販売して稼ぐ
- 海外商品を入手して転売する
- 委託出品のマージンで稼ぐ
- 自宅にある不用品などの出品で稼ぐ
- 自分で作成した作品を販売して稼ぐ
せどり以外で目にするネットオークションの手法を並べてみましたが、この他にも手法もあるでしょうし、時代の流れと共に商材の仕入れや出品方法も変化しますし、人気のジャンルも変化しているのが現状です。
ネットオークションの売れ筋ジャンル
ネットオークションは、商品を良く見せ良い取引を繰り返すことで、マニアックな商品や高額な商品の出品でも、リスクを軽減するコツが徐々に身に付いていきます。
一般ユーザーからマニアックなユーザーにまで、売れるであろう商品の見極めが出来るようになってきますので、大きく稼げる可能性が次第に拡大していきます。
ネットオークションで稼げる人達は、マニア内での希少価値や年代別の流行などに常にアンテナを張り巡らしています。
なぜユーザーが通常購入ではなくネットオークションからの購入を選択しているのかも考える必要があるでしょう。
- 価格的な問題なのか?
- 流通量の問題なのか?
- 利便性や秘匿性のような問題なのか?
以上のような問題を探り、トレンドを十分に分析した商品の仕入れは、取引を拡大していく上でとても大切になります。
そして、効率的な出品作業を可能にできれば、自ずと売上は拡大していくはずです。
ネットオークションの売れ筋ジャンル10個
特に出品の多いネットオークションの売れ筋ジャンル10個について解説していきます。
一般衣料品
衣料品はユニクロやしまむらのような格安の店舗が増えていますので、単純に古着などを安くオークションへ出品してもなかなか売れないのが現状です。
しかし、例えば大きなサイズの洋服などは店舗に並ぶ数も限られてきますので、オークションサイトでは人気商品となります。
また、成長に応じて新たな商品を頻繁に購入しなくてはいけない子供服なども、ネットオークションの人気商品です。
子供がいる家庭であれば、着る事がなくなった衣類の出品で、それなりの収入に繋がるかもしれません。
ゲーム関連商品
ゲーム関連の商品は、ゲーム機本体・ゲームソフト・ゲームのプレイデータ・オンラインゲームのアイテムなど、どれをとってもネットオークションでは人気が高い商品です。
発売初日から長蛇の列の人気ゲーム機本体・ソフトなどは購入できない人も多い為、ネットオークションで3倍・4倍の落札価格に上昇することは珍しくありません。
オンラインゲームのアイテムは昔ほどは稼げなくなってきましたが、他の商品ジャンルと比較すれば、今でも人気は十分にあると言えるでしょう。
おもちゃ関連
おもちゃ関連の商品では、ヒット商品となるおもちゃは高い値が付けられ落札されます。
トイザラスのような店舗でも品切れになることが多く、通常の値段以上でも購入したいと考える人が多いからです。
また、状態よく保存されている昔のおもちゃなどは、ご存知のとおりマニアの間で高く売買されています。
ブランド品
ブランド品にも色々な種類の商品があるわけですが、特に高値で売買されるのはバックや時計などです。
新品でもノーブランドのものはなかなか売れませんが、ブランド品となると中古品でもすぐに落札される傾向にあります。
チケット関連商品
コンサートチケットやスポーツ観戦チケットも、ネットオークションの人気商品です。
例えば、野球観戦で巨人ファンにとっての人気チケットはライト側の外野指定席で、ネットオークションでは高い利益率が期待できます。
その他にも、花火大会のチケットや東京ディズニーランドのカウントダウンチケットなど、毎年恒例の人気イベントも高値で売買されます。
抽選で当たるプレミアムチケットなどは、当てるのは無理と考えてオークション狙いでチケット購入を考える人が多いようです。
タレントグッズ関連
人気タレントの場合には、公式グッズでも簡単にネットオークションで落札されます。
タレントグッズなどは地方の方々に特に人気が高い傾向があり、サイン入りのTシャツなども高値で売買されます。
但し、サイン入りグッズは偽者も多く出回っていますので、落札者は注意が必要です。
逆に、出品者はサインが本物と証明できるものを提示すると、落札されやすくなる傾向にあります。
書籍関連
せどりはオークションで稼ぐ手法の代表格と言えます。
ブックオフなどで古本を安く仕入れて、オークションで転売して利ざやを稼ぐ手法です。
但し、ブックオフなどでもネットオークションの落札価格を店内販売価格の基準にしてきていますので、昔ほどは稼げなくなってきています。
街の古本屋などの専門書籍が、マニアに高値で取引されている傾向を見れば、書式の仕入れ先をブックオフ以外にも確保する必要性が高いと言えます。
限定商品
限定商品と言ってもピンきりで全てが人気とは限りませんので、売れそうなものを選択して出品しなくてはいけないのですが、あまりリスクを負いたくない場合は、コンビニ関連などの限定商品を出品してみるのも良いかもしれません。
株主優待券
株主優待券もネットオークションでは人気商品です。
牛丼チェーン店の割引回数券や大手航空会社の割引券などは、よくオークションサイトで見かけます。
株式投資をしている人は、二重に稼げるようにオークション出品も考えながら投資先を選ぶのもよいかもしれません。
自作商品
ハンドメイドの商品で稼いでいる人も多くいます。
絵画や編み物など商品は色々ですが、私の知人は釣りの疑似餌(ルアー)を手作りしてオークションサイトへ出品しています。
かなりの高確率でマニアに落札されるそうです。
市場分析できる便利ツールで売れ筋ジャンルを探る
オークファンのような便利なツールを利用することも、いち早くネットオークションの上級レベルへ達する為の選択肢です。
無料で利用できるものから月額数百円程度のサービスまで選択できますので、興味ある方は利用してみてはいかがでしょう。
初心者がネットオークションを始める注意点
ネットオークションの初心者であっても、出品作業に伴う細かな点には十分な配慮が必要となります。
- 出品商品の写真は各アングルで撮影する
- タイトル、説明文は魅力的でわかりやすく書く
- 商品発送時の梱包は丁寧にする
- 落札者を迅速に評価する
以上のような事は、ネットオークション初心者でも最低限心掛けるべき注意点です。
オークション出品者としての評価が上がれば、リピーターも増加していき継続的且つ安定的な売上確保に繋がる可能性があります。
慣れてくると出品説明や発送作業も、それほど時間を掛けずにできるようになってくると思います。
先ずは、リスクの少ないところからはじめて、出品から発送までの迅速かつ丁寧な作業をマスターしましょう。
ネットオークション出品者と落札者の取引の現状
オークションサイトでは、自宅の不要品・家電製品などの転売商品・書籍や様々なグッズ・ゲームなどのソフトやハード・無形の商品である情報商材・ハンドメイドの様々な商品など、人気商品からマニア向けの希少価値の高い商品まで、WEB上で毎日多くの取引がされています。
このようにインターネットの普及と共に急激に拡大したネットオークション市場では、その過程の中でトラブルに巻き込まれるケースが多発している、残念な背景もあります。
この状況に対して、ここ数年は各オークションサイト運営側もこの事態を重く受け止め、トラブル抑止の為に色々な規制を設けたり、頻繁に利用者への注意喚起を呼び掛けています。
運営側の努力もあり、落札者も出品者も安易な売買の判断をせずに慎重な利用者が増えているのも現状です。
また、利用者同士の情報交換も活発になってきていますので、まだまだトラブルの数は多いものの、今後は更に改善が期待できそうな兆しも見えてきています。
信頼の構築がネットオークションで稼ぐコツ
ネットオークションのトラブルは出品者側の問題だけでなく、悪質な落札者が原因となり発生することもあります。
それでも、詐欺紛いの手口で故意にトラブルを引き起こすのは、やはり圧倒的に出品者側の数が多く、このような背景から取引に際し落札者は出品者に対し、少なからず警戒の目を向けてきます。
したがって、ネットオークションで上手に稼ぐポイントは、悪質な落札者に引っかからない為の注意と共に、先ずは、優良な出品者であることをアピールしながら落札者の警戒を払拭して信頼を得ることが大切です。
- 信用できる出品者なのか?
- 出品物は本物か?
- 違法なものではないか?
以上のような事は、入札の際に利用者が最も警戒するポイントです。
落札者はこの注意点を明確にする為、オークションサイト内外で確認できる出品者や商品の情報を色々調べて落札の判断をします。
もし、自分が落札者だったらどんな出品者は怪しいと思うのか、どんな出品者だったら信頼できると判断するのか、先ずは落札者の立場になって考えてみることも必要です。
ネットオークションの信頼を構築する5つの秘訣
商品の写真は色々なアングルから
ネットオークションで掲載される商品写真は、特に落札者が気にするチェック項目の一つです。
したがって、画像の良し悪しは売上に大きく影響します。
オークションサイトによって掲載できる写真の枚数に制限がありますが、先ずは商品の全体図を撮り、2枚目以降はブランド名やロゴやキズの有無などがわかるように、出来る限り細かく撮影しましょう。
オークションページの作成は丁寧に
オークションページの作成は、入札する判断に必要となる情報を漏れなく記載しましょう。
商品の名称・状態・スペックなど、出来るだけ細かく記載して下さい。
また、中古の商品であれば、出品しようと思ったきっかけなども記載すると効果的です。
その他に、梱包方法や発送方法、送料の有無などもあらかじめ決めて記載するようにしましょう。
落札後の入金連絡は丁寧且つ迅速に
ネットオークションでの振込金額は、商品の落札額に送料・手数料を合わせた金額となります。
この時注意して頂きたいのは、送料の金額提示です。
送料は商品の重さを正確に計り、依頼する業者の設定通りの金額を提示して下さい。
慣れていない人だと送料を多く落札者へ連絡してしまったりすることもあるので、万一、実際の金額と誤差が生じた場合は速やかに返金するようにしましょう。
梱包は頑丈且つ綺麗に
梱包資材は段ボール・クッション材・エアーキャップ・クラフト紙やクリスタルパックなど、商品に合わせて使い分けましょう。
お金を掛けずに古新聞などを有効に活用することも良いと思いますが、商品が壊れないように梱包することは前提として、見た目を綺麗に梱包することも心掛けましょう。
落札者の評価を忘れずに
落札者を評価をすることは、出品者側の評価にも影響しますので必ず行って下さい。
通常、よほど酷い落札者でない限りは「非常に良い」で評価するのが慣例です。
まとめ
ネットオークションはシンプルなビジネススキームで、始めるにあたって難しいWEB知識も必要としない為、初心者でも成果の出しやすいネット ビジネスと言われています。
但し、成果自体は出しやすくても、しっかりと副業や本業として継続的な成果に繋げていくには、やはりしっかりとノウハウを学ぶ必要がありますし、他の人気出品者との差別化も考えなくてはいけません。
しっかりとビジネススタイルを確立させれば、ネットオークションで大きな収益化を実現することができます。
自宅の不要品などを出品するのではなく、仕入れ作業から本格的に取り組むのであれば、先ずは、基礎固めを大切にしましょう。