主婦や学生でも、FXで億単位の収入を稼ぎ出す話題を聞いたことはありませんか?
色々なメディアで報じられていますので、ご存知の方も多いと思いますし、興味をお持ちの方も多いと思います。
ただ、FXの成功事例ばかりではなく、やはり、逆に多額の損失を抱えるケースもあります。
今やFXは誰でも簡単に始められる投資方法になりましたが、話題性につられて「なんとなく」始めてしまうと、大きな失敗を招くこともあります。
そこでこちらでは、これからFXを始める初心者向けに、知っておくべき基礎知識の解説と健全な副業投資の始め方を紹介します。
目次
FXを始める為に必要な準備は2つ
FXを始めるには事前に準備するものが2つあります。
以下の2つがあれば、誰でもすぐにFX取引を開始することができます。
- FX口座の開設
- 運用資金の確保
FX口座の開設
FXの口座開設は、殆どがオンラインで完結できるようになっています。
契約の必要事項の記入は勿論、本人確認書類なども現物の写真画像をアップロードすることができます。
また、口座開設に際して「審査」はありますが、基本的には本人申込の事実確認が目的となりますので、通常であれば、ほぼ問題なく通過できると思います。
各FX業者によって異なりますが、口座開設までには1日~1週間程度の時間が必要となります。
運用資金の確保
FXの特徴として、実取引額の4%以上の証拠金を差し入れることで最大25倍のレバレッジ取引が可能です。
つまり、少ない資金でも、それなりの大きな取引ができると言うことになります。
利用するFX口座によって取引できる最低の通貨単位は異なりますが、1000通貨から取引可能な口座では最低4千円から売買できることになります。
極端な例ですが、4千円であってもレバレッジを最大25倍で設定すれば100万円の取引が可能です。
但し、現実的には、やはり最低10万円の運用資金は確保するべきでしょう。
あくまでも、借入金で用意するようなことなく、自己資金で準備をし、なるべく余剰金での運用資金が理想的です。
FXのメリット
株式投資など比較した場合、FXは初心者でも始めやすい投資方法と言えます。
色々とメリットは多いのですが、特に以下の3つは大きな魅力になります。
- 少額の資金から始められる
- 不況でも利益を出せる
- 24時間の取引が可能
少額の資金から始められる
前項でも触れましたが、FXは実取引額の4%以上の証拠金を差し入れることで最大25倍のレバレッジ取引が可能です。
つまり、手元の資金以上のお金で取引ができるわけですが、これは、少額の資金でも大きな利益に繋がる魅力的なメリットと言えます。
不況でも利益を出せる
FXは、各国の通貨を「買う」ことは勿論ですが、「売る」ことからも取引を開始できます。
買いからの取引では、通貨価格が上昇した後、売却することで利益を出せます。
一方、売りからの取引では、通貨価格が下落した後、安く購入することで利益を出すことができます。
FXは、利用している口座の各業者から、各国の通貨を借りて売買することになります。
その為、25倍のレバレッジ取引を可能ですし、「売り」からの取引も可能になります。
例え金融経済が不況であっても、「安く買って高く売る」或いは「高く売って安く買う」どちらの順序でも利益を出せます。
24時間の取引が可能
FXは、土日を除く週5日間は24時間取引が可能です。
平日は常にどこかの国の市場が動いていますので、値動きがありますし売買も可能です。
その為、本業が終わった後のサラリーマンの副業としてもおすすめできます。
また、主婦や学生であっても、空き時間を有効に利用しながら取引ができます。
FXのデメリットとリスク
FXのデメリットとリスクについては、やはり、メリットとして挙げた3つの項目全てが諸刃の剣となり得ることを理解しなくてはいけません。
最大25倍のレバレッジ取引ができる点については、大きな利益を出せる可能性もありますが、逆に、損失も大きくなる可能性があると言うことです。
また、「買い」と「売り」の双方から開始できる信用取引や24時間可能な取引についても、柔軟性が高いあまりに、投資に歯止めが掛からなくなる恐れがあります。
いずれにしても、折角のメリットを上手く利用できずに、のめり込み過ぎて不利益にならないような自己管理がとても大切になります。
FXの取引スタイル
FXでは、時間軸で分類した4つの取引スタイルがあります。
それぞれ時間軸の短い順に解説していきます。
- スキャルピング
- デイトレード
- スイングトレード
- 中長期トレード
スキャルピング
スキャルピングは、数秒から数分の超短時間で売買を繰り返すトレードスタイルです。
各売買で発生する利益は少なくても、積み重ねで拡大させていく手法で、様々な指標分析よりも、その場の値動き(プライスアクション)に反応できる技術が要求されます。
注意点として、FX会社によってはスキャルピングで取引する利用者を歓迎しない場合もあります。
FX会社側でカバー取引(カバー先の金融機関との取引)が追い付かない状況になってしまうことが原因の1つと言われ、このカバー取引をを行わなければ「顧客の利益=FX会社の損失」となります。
つまり、「収益化できない顧客」と判断されることになり、頻繁にスキャルピングを繰り返す利用者の口座を強制解約するケースもあります。
但し、一方ではスキャルピングを推奨しているFX会社もありますので、利用スタイルに応じた口座選択が大切になります。
デイトレード
デイトレードは、1日の間で新規注文と決済注文を繰り返すトレードスタイルで、短期取引にはなりますがスキャルピングよりは時間軸が長くなります。
ポジションを保有している時間は、数十分から数時間単位になり、大きな値動きに振り回されにくい利点があります。
また、比較的短期で頻繁にトレードを繰り返すことで、FXの経験値が上がりやすいメリットもあり、初心者から上級者に至るまで幅広い層で選択されるスタイルになります。
スイングトレード
スイングトレードは、数日から数週間で新規注文と決済注文の売買を行うトレードスタイルです。
ポジションを保有している時間が長くなる為、大きな利益を期待できる反面、損失が大きくなってしまうケースもあります。
保有しているポジションが損失の方向へ進んでしまった場合には、損切りできずにポジションを保有し続ける「塩漬け」の状態になることもあります。
したがって、スイングトレードで利益を出していくには、損切りのタイミングがとても重要になります。
この程度の時間軸の長さから、ファンダメンタルズ分析(各国の経済政策や財務状況を基に本質的な価値の分析)などが生きるようになってきます。
中長期トレード
中長期トレードは、時間軸で示すと数か月から数年に亘ってポジションを保有するトレードのスタイルで、スイングトレードよりも長くなります。
中長期トレードでは、マクロ経済の見通しが利益に直結することなどから、ファンダメンタルズ分析の重要性が一層高まります。
また、中長期トレードでは高金利通貨を取引することで、スワップポイント(金利差調整分)の利益を上げることもできます。
スワップポイントとは、2国間の政策金利差のことで、日本のような低金利通貨を売って、豪ドルのような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取ることができる仕組みです。
ポジションを保有していることで毎日金利を受取れることから、スワップポイントを目的とするトレーダーも多くいます。
FXで知っておきたい基本用語
FXでは、聞きなれない専門用語が色々出てきます。
初心者の方は戸惑うかもしれませんが、殆どはネット検索することで1つ1つ丁寧に解説していますので大丈夫です。
大切なことは、わからないままにせず、小まめに調べる癖をつけることです。
以下5つの用語は、FXでは頻繁に出てくる最重要な基本用語になります。
- レバレッジ
- 証拠金と余剰金
- ロスカット
- スワップポイント
- スプレッド
レバレッジ
レバレッジは「てこの作用」を意味し、FXでは自己資金以上に取引を拡大する仕組みを指します。
各FX口座では、最大25倍のレバレッジ取引が可能で、利益を増やしやすいメリットもありますが、逆に損失を大きくしてしまうデメリットもあります。
証拠金と余剰金
FXにおける「証拠金」は、口座内に預けているお金を意味します。
そして、取引をする為に必要となる最低金額を「必要証拠金」と言い、必要証拠金に対する証拠金の割合を「証拠金維持率」と言います。
「余剰金」は、証拠金から必要証拠金を差し引いた金額を意味します。
ロスカット
ロスカットは、FXで一定の損失が出てしまった際に、強制的に決済されてしまうシステムのことを指します。
ロスカットがあることによって、トレーダーがFX口座内にある金額以上の損失を防ぐことができます。
ロスカットされる基準は利用するFX会社によって異なります。
スワップポイント
スワップポイントは、2国間の政策金利差のことで、通貨ペアで金利が高い方の通過を保有している場合、その通貨ペア間の金利の差額がもらえるという仕組みです。
例えば、日本のような低金利通貨を売って、豪ドルのような高金利通貨を買うと、その金利の差額を毎日受け取ることができます。
スプレッド
FXでは、通貨を「買う」時と「売る」時の値には差が生じます。
この差額分をスプレッドと言います。
例えば、ドル/円取引の場合、買値は102.35円でも、売値は102.32円であったりします。
この時のスプレッドは3Pipsで、この差額はFX会社利益になります。
スタートはリスクを抑えた取引から
FX取引において、どんなに優秀なトレーダーでも利益を出し続ける人はいません。
利益になるときもあれば、やはり、損失に繋がるケースもあります。
ただ、優秀なトレーダーは、例え小さな利益やプラスマイナスゼロの状態であっても損切りのタイミングを見極めながら、極力損失に至るケースを回避している人達です。
FXを始めると、知識や経験がなくても利益になるケースがあります。
勿論、逆のケースもあり、知識や経験がないことで損失を出し続けるケースもあります。
この時、「もっと利益を増やそう」或いは「損失を一気に取り戻そう」として、大きな取引に出た結果、大損失に繋がる例が多数あります。
FXはギャンブルではありません。
優秀なトレーダー同様に、常に手堅い取引を心掛けることは、とても大切です。
先ずは、少額の取引を重ねながら経験値を上げて、自分なりのリスクを抑えた取引スタイルを確立することが優先されます。
FX口座開設の手順
FX取引を開始するには口座開設が必要になります。
色々な特徴を持つ口座があるわけですが、初心者の場合には、利用者も多く評価の高いFX口座の利用がおすすめと言えます。
特におすすめはDMM FXで、FX口座数が国内1位で、業界の中でもトップクラスのサービスを誇ります。
また、口座開設後に期間内に所定の取引に達することで、最大30万円のキャッシュバクもあります。
DMM FXでFX口座を開設するには、基本的に以下のような4つのステップに沿って進めることになります。(DMM FX以外の口座開設も、基本的に同様の流れになります。)
- STEP1:申込フォームの入力
- 先ず、口座開設には住所や連絡先などの基本情報を入力します。特に難しい項目はありませんので、大体5分~10分程度で完了すると思います。
- STEP2:本人確認書類の送付
- 申込フォーム入力後に、運転免許証などの本人確認書類送付が必要になりますので、事前にスマホで撮影しておきましょう。(本人確認書類はオンラインでアップロードできます。)
- STEP3:審査
- 次に、口座開設に際して審査があります。基本的には、「申込者の事実確認」が審査項目のメインですので、特に問題なく通過できると思います。
- STEP4:口座開設完了
- 審査完了後に、IDやパスワードが記載された郵送物が届きますので、取引画面で入力後に証拠金を預ければ取引を開始できます。
上記の口座開設完了までに要する時間は1日~3日ですので、最短1日で取引開始が可能ということになります。
まとめ
FXは、当記事で解説している基礎知識を、先ずは、大まかでも構いませんので理解しておくことが大切です。
後は、「習うより慣れろ」です。
但し、最初は少額投資で手堅い取引を常に念頭に置きましょう。
実践を繰り返すうちに、FXに関する知識や、その他の経済に関する知識が自然と身に付いていきます。
また、利用しているFX口座のシステムにも慣れてきます。
先ずは、実践経験を積んで、自分なりの取引スタイルを確立していきましょう。