サラリーマンの中には、将来、起業を考えている方々も少なからずいると思います。
また、そのニーズに対して、サラリーマンの副業から起業を始める方法も注目されています。
そこでこちらでは、副業からの起業について、メリット・デメリットや成功のコツについて解説していきます。
目次
副業から起業を始めるメリット
脱サラして、いきなり独立起業をする方法に比べて、副業から起業へと繋げていく方法には多くのメリットがあります。
以下の3項目は、特に起業に役立つ効果が期待できるメリットと言えます。
- リスク回避
- スキルアップ
- 開業資金
リスク回避
先ず、最初に挙げられるメリットはリスクを回避できるという点です。
副業から起業へと移行することで、勤めている会社での収入を確保しながら起業前の準備を進められます。
サラリーマン時代とは異なり、起業した場合には様々な問題に対して、代表者としての立場で解決が求められます。
家族を養っている場合、起業することで収入面などのリスクも大きくなるでしょう。
また、その他にも困ったことが起きた際には、会社であれば上司や同僚に相談することで問題解決のサポートも期待できますが、独立起業した場合、問題を一人で対処する可能性が圧倒的に増えます。
その為、サラリーマンのまま起業に繋がる副業を始めた場合、このようなリスク回避のメリットが期待できると言うわけです。
副業での事前準備がないまま起業した場合には、ゼロからの事業スタートになりますので、それなりの財務的な余裕が求められますし、基盤を築いていく時間も求められます。
一方、副業の状態で事業を進めていれば、サラリーマンとしての収入がありますので、財務面でのカバーもできますし、状態が芳しくない場合には、事業内容を大きく転換して、別ジャンルで起業への再チャレンジもしやすくなります。
スキルアップ
副業からの起業で2番目に挙げられるメリットは、幅広いスキルアップを図ることです。
会社に勤めている場合は、自身が担当する業務をこなすことが中心で、その枠を超えた仕事に発展する機会はそれほど多くないでしょう。
上司から与えられた仕事だけの状態や、部署内の特定の仕事だけなど、内容は限られてしまうことが一般的です。
この限られた状態の中でのスキルアップもやはり限定的であり、枠を超えた目新しいチャレンジは難しいと言えます。
一方、起業に繋がる副業経験では、自身のスキルを高める機会を得て、さらに発展的に仕事に取り組めるメリットがあります。
開業資金
3番目に挙げられるメリットは、開業資金の準備ができることです。
起業には、当然ながら開業資金が必要になります。
事務所の開設やパソコン・デスクなどの備品購入、その他にも様々な経費が発生しますので、これに対応できる資金力は極めて重要です。
起業するには、出来る限り余裕ある開業資金と6か月程度の生活費は最低限必要と言われています。
サラリーマン状態のまま副業を始めれば、一定の収入を確保した状態で開業の準備を進めることが可能です。
副業から起業を始めるデメリット
副業からの起業では、やはり、メリットばかりではなくデメリットもあります。
サラリーマンを継続しながら副業を始めるデメリットとして、以下のような項目が考えられます。
- 本業との両立
- コストの捻出
- 人間関係のトラブル
本業との両立
先ず、第一に挙げられるデメリットは、本業との両立です。
副業を始めることで、少なからず本業以外の事業を進めていく為の時間と労力を費やすことになります。
副業への比重が大きくなり過ぎると、本業での自身の信用にも影響を及ぼすことがあります。
その為、副業へ極度に傾倒しないバランスを保つことは、とても大切になります。
また、勤務先の就業規則によっては、「副業禁止」がルールになっている事もありますので、十分な事前確認も必要です。
コストの捻出
始める副業のジャンルによって金額の大小はありますが、事業を始める為の初期費用と維持費が必要になるケースがあります。
予め自己資金で賄える蓄えがない場合には、当面のコストを捻出する方法をしっかりと確認しておくことが重要です。
人間関係のトラブル
サラリーマンの副業では、本業へ懸命に取り組んでいる社員から悪いイメージを持たれてしまうこともあります。
副業への事業活動の為に退社が早くなることで、仕事を頼み難くなるのは迷惑な話かもしれません。
その為、上司や同僚との人間関係がギクシャクすることも考えられますので、十分な配慮が必要です。
副業からの起業を成功させるコツ
副業からの起業を成功させるには、ニーズがある程度見込めるマーケットの選択が重要になります。
顧客の囲い込みに成功したとしても、小さすぎるマーケットでは収入の拡大が難しくなってしまいます。
また、マーケット規模が大きくても、大手企業などが独占状態で競合に立ち向かえないような状況も避けた方が得策と言えます。
そして、サラリーマンの副業として始めるわけですから、スタート段階から急激に規模を拡大しないことも成功のコツになります。
副業に大きな負荷が掛かり過ぎて手が回らない状態に陥ったり、本業に支障が生じたりしないように、バランスの取れた両立が大切です。
副業期間は、出来る限り人手を増やさずに、等身大の規模で確実な事業運びを確立することも起業へと繋げていく重要なコツになります。
起業しやすいサラリーマンの副業
本業と両立しながら副業を成功させるには、初期投資が少なく気軽に始められる事業や、仕入れや在庫管理の負担を軽減できる事業がおすすめと言えます。
特に、在宅で始められるネットビジネスは、未経験者でもチャレンジしやすい副業です。
その中でも、以下は将来の起業に繋げられる副業のおすすめです。
- アフィリエイト
- ネットオークション
- ネットショップ
- クラウドソーシング
まとめ
サラリーマンの副業を起業へ繋げていくには、飛躍的な成功を求めるのではなく、スキルと実績を積上げながら基盤を築くことが大切です。
将来の起業へ向けて、経営者としての感覚を磨いていくことが求められるのです。
先ずは、特別な興味を持っているジャンル、或いは、自分の個性や強みを活かせるジャンルがあるならば、積極的にチャレンジしてみましょう。